作品裏話


★無口の真相★
 有栖川家における、譲と多紀と玲の日常の一コマ。
 コバルト文庫『無口な婚約者(フィアンセ)』に出てくるエピソードの堂々の裏ネタです。
 実は、これを書いてる段階で、まだ本編の方も最後の見直しの最中でして。で、頭はしっかり無口シリーズになってるので、この小編もあっという間に書き上がってしまいました。
 まさか譲を主人公にできるとは…。でも、左脳で物事を考えられない譲のボケぶりが、なかなか気に入ってます。
《2002/12/3 あさぎり夕》


★若き凛君の悩み★
 この小編の下地になったのは、コバルト文庫『紳士は甘く略奪する』で、凛が芳に相談を持ちかけにいくシーンの没セリフの数々です。
 主人公は凛のはずなのに、芳に久住に晶まで、脇役達がしゃしゃり出すぎたもんで、削らざるを得なかったんです。
 書いてる時は楽しかったんだけど、あまりに本編から話題が逸れてしまうと、それはそれで問題があるので……。
 
 でも、芳を挟んでいがみ合う久住と晶がツボだったので、今回サイト用に『紳士は甘く略奪する』の後日談として、新たなエピソードに書き直してみました。
《2002/4/10 あさぎり夕》


★猫かぶりの夜★
 芳&久住は、コバルト文庫『猫かぶりの君』シリーズの主人公です。
 時期的には『猫かぶりの君4・新婚旅行編』の直前、ちょうど夏休みに入ったところです。
 サイト用に書き下ろしたわけではありません。
 もともとコバルト文庫『永遠までの二人』のために書いたのですが、前後の関係とかで不要と判断して没にしてしまったシーンを、ちょこちょこと繋ぎ合わせてまとめたものです。
 あさぎりのパソコンには、こうした使われなかったエピソードがひっそりと眠っているのです。

 今回使ったタイトル用画像は、文庫『猫かぶりの君』の扉絵に酷似しているけど、よくよく見ると微妙に違うはずです。
 実は、失敗原稿なのです。あとはネクタイに色をつけるだけ(サイト用にはCGで模様をつけました)とゆー段になってボツにした理由は、芳の背広の色が気に入らなかったからでした。
《2001/7/10 あさぎり夕》


★課外授業★

 これは、平成10年2月に出た桜桃書房小説エクリプスの『あさぎり夕特集』のさいに掲載された短編です。
 内容は言わずもがなの『生徒×教師』物であります。ただし当時のあさぎりは、まだそちらに目覚めていなかったので……、てゆーか、年下攻め自体にあまり興味のない頃で、習作的な意味あいで書いてみた短編です。
 雑誌掲載時とは、若干語尾など変わっております。
 まあ、再掲載の時は、ついつい微妙な直しが入ってしまうのは致し方ないことですね。
 実は、一番修正を入れたかったのは、カットだったんですけど。
 この時期、ちょっと顎が尖りすぎてます……、はい。
《2001/1/17 あさぎり夕》