人物紹介
ナギ 
17歳にして天才的な知識と能力を持つ〈南〉の医師。
渚(なぎさ)という名で少女として育てられたが、それが発覚することを恐れた母オルガの手によって、12〜17歳の間塔に幽閉されいた。
ルイ・八束(やつか)
24歳。金髪、銀灰の瞳、褐色の肌を持つ〈北〉の王位継承者の一人。妻4人、5歳を頭に6人の子供をもうけているが、美形好きで男の恋人も数知れない。
光輝(こうき)
20歳になったばかりの血気盛んな〈北〉の族長の一人。
ルイの恋人だったこともある。男癖の悪さではルイをしのぐ。
蘭月(らんげつ) 
23歳。本名リード・白蘭(びゃくらん)
正当な〈西〉の王族だが、12歳の時に政変に巻き込まれ、家族を殺され〈北〉に逃亡。守弥の庇護を受けて、今は高級男娼として身を立てている。光輝のお守り役。
氷雨(ひさめ) 
19歳。〈北〉の中でも〈砂漠の民〉と親交を保っている〈黒の一族〉の長。13歳に砂漠で倒れているところを今は亡き〈黒〉の長老に拾われて育てられたが、徹底して無口寡黙な男ゆえに生い立ちには謎が多い。
伊佐(いさ) 
22歳。神出鬼没の夜盗〈ハヤブサ〉を率いる砂漠の族長。過去に何度も戦ってきたルイに恨みと畏怖を抱いている。以前〈南〉に囚われた時、ナギの部下によって左目を潰された。
守弥(もりや) 
37歳。〈北〉の長老格の男だが、政治よりも金儲けにいそしむ大商人。光輝や蘭月の後見人であり、蘭月の恋人でもある。

ダイモーン・青龍(せいりゅう) 
ルイとミノスを次代の王位継承者として指名し、自らは〈北〉の定めの通り35歳の若さで玉座を去る決意をした〈北〉の王。

ミノス・栄千(えいせん)
〈北〉の王族。王位継承権を持ち、ルイと対立している。

オルガ
ナギの母親。失われた古代の秘技を知る占星術師。〈南〉の王ギリアンの愛人となり宮廷医師の権力を得て、〈南〉の衰退を招いた魔性の女。

ギリアン・雷鳴(らいめい)
自らを天帝と呼んだ〈南〉の王。占星術師オルガに惑わされ治世をおろそかにしたことで大国〈南〉の基盤を揺るがせた。

焔(ほむら)
今は亡き、光輝の父。ダイモーン・青龍や守弥と共に〈北〉の礎を築いた伝説の男。