2011年6月

 


◆2011年6月22日(水曜日)あさぎり夕

ようやくソーラーパネルの工事が終わりました。

停電の時のために蓄電池も2台備えつけて、エアコンも今までの半分の電力ですむ省エネタイプのものに替えて、これで節電の夏への備えは完了v

屋根のある家だと南側にしかつけることができないのですが、我が家の屋上はだだっ広くて普通の家の倍以上の数が設置できるとのことで、この際なのでめいっぱい置いてもらいました。
メーカーさんが屋上が抜けやしないかと重量の心配をしていました(笑)。抜けるわけねーって。

ソーラーパネルは実は熱に弱く、暑い夏場より冬の晴れた日のほうが効率はいいのだそうです。
それでも今回設置した数だと自宅で使う分はもとより、けっこうな量が売電できるので、我が家はもっとも小さな単位の太陽光発電所になるわけです。

個人でやれるのはこの程度ですが、永田町の連中が政治的駆け引きありきで進めている法案のようないつの世に実現するかわからないことではなく、今すぐ形になることができたので、ちょっとは気持ちが落ち着きました。

あとは、ささやかですが、被災地に支援物資を送ったりもしています。ただ、少しずつ支援のあり方も変わってきているようなので、状況を見つつ自分のできる範囲のことをやっていこうと思っています。

一番身近なところで、近くのスーパーに東北産のキュウリが置いてあるので、地元産のキュウリにはごめんなさいをしてそちらを買っています。
我が家の食卓には漬け物が欠かせないのですが、野菜には一家言ある母も東北のキュウリは美味しいと喜んでいます。


で、一段落したところで、私はそろそろ本気で仕事にかからねばなりませんね。これで工事を理由に逃げられなくなってしまいましたよ。
う〜ん、どうしましょう。


◆2011年6月4日(土曜日)あさぎり夕

先々週でしたかBBNのMr.シークレットフロアシリーズ『白い騎士のプロポーズ』と『花婿を乱す熱い視線』、2冊ともに増刷がかかったと担当さんから連絡がありました。コミックに続いて小説の方もお手に取っていただいてありがとうございました。

私は普段は増刷のお知らせはしないのですが、なにしろ4月発売とあって消費低迷の影響は免れまいと思っていたもので、これは是非とも皆様にお礼を申し上げねばとご報告しているしだいです。


この2カ月、私は家事の合間にショッピングをしたり、好きなSF小説を読んだりしていました。
先日は映画も観てきました。アカデミー賞作品賞や主演男優賞など主要4部門に輝いた『英国王のスピーチ』です。
本当に面白かったです。内容もさることながら当時のイギリスの雰囲気が画面から感じられるような抑えた作りがすごくよかったです。
主演のコリン・ファースは『高慢と偏見』で好きになった俳優ですが、高貴なのにコンプレックスもあるという役をやらせるとなんとも言えずいいです。
好きなことをして楽しい時間を過ごす、そういったことがこれほど必要だと感じた時はありません。

なのに、情けないことにここ1ヶ月あまり、自分ではほとんど新たな作品を書くことができませんでした。
色々忙しくて仕事をする時間がとれないこともあったのですが、それ以上に精神的な部分で作品を書くためのモチベーションが取り戻せなかったのです。

一番気がかりだった母の状態も落ち着いて通院の必要もなくなったし、ソーラーパネル設置の手続きも終わり後は工事を待つばかりなので、そろそろ落ち着いていいころなのですが、震災前と今とでは私の価値観が根本的に変わってしまたのか、以前のように仕事優先という気になれなくなってしまったようです。

そんな時に立て続けに増刷の知らせを頂いたもので、まだ私の作品を必要としてくださる方がいるのなら、もうちょっとがんばろうかなという気持ちになることができました。
こんな時代だからこそ、面白く読める作品を。華やかで、楽しくて、悩みはあっても強く生きているキャラの物語を書ければいいなと。

初めてのコラボを応援してくださった方々、本当にありがとうございます。皆様のおかげで私はなんとか書き続けていくことができそうです。
剣さんといっしょにもうしばらくMr.シークレットフロアの世界を作っていきたいと思います。