2010年3月

 


◆2010年3月12日(金曜日)あさぎり夕

いかがだったでしょう、初コラボは?

マンガの方がシリアスなので、小説の方はあえて私流のコメディタッチでやらせていただきました。

剣さんのイラストだと上品でシリアスなイメージがあるのですが、まだ実質的な仕事に入る前、構想段階で剣さんが送ってくださった小ネタにけっこうギャグオチのものがあったので、レーターさんがオッケーならと遠慮なく書かせていただいきました。

GOLDのファンページで作品の舞台裏をちょっとだけ公開しましたが、ああいうラフスケッチが、多いときにはFAXで10枚近く送られてくるので、私と編集さんだけしか見れないのがあまりもったいないです。できれば何かの形で皆様にもお見せできたらいいのですが。

剣さん的に今回一番ウケたシーンは、モデルぶりっこで頑張って冬夜を待っている鷹だそうです。

「健気で可愛いんですが、読者の方的には大丈夫でしょうか?」
と、ちょっとだけご心配なさってました。

でも、私の書く攻の「バカ!」としか言えない行動には、私の読者の皆さんは慣れてますよね。てゆーか、またやってくれたなという諦めでしょうか。

剣さんのファンの方がどう思われたのかちょっと気になりますが、超カッコイイ鷹を想像なさっていた方、ごめんなさい。そして後編ではさらなる大笑いネタを用意してあるので、懲りずにおつきあいくださいv

反対にマンガの方はどんどん響のブッ壊れ具合が露呈していきます。久住や陣野もかなり壊れ男ですが、響は色聴などという能力がある分だけ根が深いです。
リッチでセレブなホテル物で始めたはずなのに、メインの設定はいつの間にか共感覚ですよ。舞台がどこだろうと関係ないじゃんみたいな(笑)。


共感覚についてはそのうちゆっくりご説明しますが、響の色聴という能力は日本人には多いらしいです。
日本のピアノ教室では絶対音感の訓練とかをしてるところもあるので、色聴も能力として残る度合いが高いのかもしれません。
逆に、幼い頃に色つきの音符で音階を覚えさせるため、そのイメージが残っているだけで、本当の色聴ではない場合も多いようです。

冬夜の方の視覚と触覚とが連動してる共感覚者となると本当に少ないらしいですし、実は私が書いた共感覚にはちょっと論理的な矛盾があります。
BLとして美味しい設定にするために力業でねじ曲げてしまった部分があるので、たぶんこんな共感覚はないんじゃないかと思うんですが、そこは物語としてお楽しみください。

とにかくようやく始動することができたコラボ企画。
しばしおつきあい願えれば嬉しいです。