作品裏話


 これは、講談社mimiの1993年1月号に掲載された作品です。
 この後、別冊フレンドに描き始めたりしたこともあって、mimiには結局これ1本しか描きませんでした。
 てゆーか、こーゆーばかげたネタって、あさぎり的には好きなんだけど、あまりに妙な話だったもんで、それ以上使ってもらえなかっただけだったりして……。
 でも、読者年齢が高いってことを意識して、バックだけはものすごくちゃんと描いてありますね。ちょっと劇画っぽく、あさぎりの好みのタッチにしてみました。

 ヒデさんの言葉が少々なまってるんですが、どこの方言でもありません。流れ板って設定なので、あちこちうろついている間に、妙な言葉になってしまったって感じですかね。
 そのめちゃくちゃな方言とかも含めて、全体に流れるバカっぽい雰囲気や、朝ちゃんの性格なんか、非常にあさぎりの好みなんだけど、ちょっと悪のりしすぎたのが仇になったのかなぁ。
 あはは……。

 これを描いた頃は、なかよし……とゆーか、少女マンガ自体に限界を感じて、あっちこっちに手を出してたんだけど。編集部との意見の違いとかも色々あって、結局どこも長くは続きませんでしたね。

 雑誌発表時のタイトルは『艶姿包丁仁義』だったんですが、これは編集部がつけたので、今回、頭の『艶姿』を削除しました。まあ、よくあることなんですよ。

 作中でカラオケで歌っている歌は、雑誌掲載時には『別れても好きな人』だったんですが、そのまま使うと著作権に引っかかるため、演歌っぽい歌詞を適当に創作して変えました。
 描き文字だったため、人物にも字がかかっていて、直すのがけっこう面倒でした。
《2001/9/2 あさぎり夕》